各方面で悪い評判しか聞いてなかったから、こりゃダメかなと思っていたけど、案の定でした。Exass さんのエントリでもそうだし。:-)
音もひどいんだがその話は後に置いておいて、映像もひどい。カメラチェンジが多すぎるし、ブレるはピンは来てないわ、落ち着いてみていられたもんじゃない。楽しみにしていた“FUCK ME”なんかそれが顕著で、カメラチェンジの連続で落ち着いて一人一人のプレイヤーを映すシーンが皆無。これじゃライブの PV 映像だよ。そんなわけでとても落ち着いて全部を見る気にはならず。
あと、何故かスクイーズ収録でなく LB 収録となっているが、これは擬似的に解像度を下げることによって、映像部のビットレートを稼ぐためと思われる。コントラストの移り変わりが激しいライブ映像は、DVD-VIDEO 規格内のビットレートでは追いつかず、他のライブソフトではブロックノイズやモスキートノイズはかなり目立つのだが、このソフトはそれがあまり見られなかった。もっとも殆ど見ていないから、そうではないのかも知れないけど。:-)
で、音の話。ミキシングについてはその筋の専門家である Exass さんのエントリにあるからそれを見て貰うとして、これまた各方面で言われてるのが“音量が一定していない場合がある”との報告。パッケージに“パソコンでの動作保証はいたしません”と珍しいことが書いてあるので、ちょっと調べてみたところ、どうも収録音声モードに原因があるらしい。
次のサイト http://page.freett.com/bombaya/neta/ifo.html に DVD-VIDEO の IFO ファイル構成についての解説があるのだが、オーディオ属性に“量子化/DRC”の項目がある。実際に IFO ファイル(IFO ファイルはノンスクランブル)を確認してみると、案の定このモードが“DRC”になっていた。
他の DVD ソフトを確認してみるとこのモードは大概“16bps”となっているので、このような問題は起こらないようだが、このライブ DVD は何を意図してか“DRC”モードで収録されている。なお、まだ詳しく調べていないので、量子化が bit 表記ならある程度意味の想像が付くが、bps となると何の単位を意味するのかは不明。
ま、結果的にこの“DRC”モードに非対応のプレイヤーで再生すると、音量が上下してしまうという現象が起こってしまうようだ。
自分はパナソニックの DVD レコーダーで見ていたので気付かなかったが、改めて非対応と思われる WinDVD Version.6 で再生してみると、実際に音量が一定せず、聞くに堪えない状態になった。
とまあ、I’ve らしい(?)色々と不思議な映像ソフトになってしまった。いつもながら本編以外で話題を提供してくれるのはもはや恒例行事なんだろうな。:-)
#ライブ自体は最高だったんだけどね。
DVD 映像ソフトとしての “I’ve in BUDOKAN 2005” その 2
前回のエントリーの時点ではメイキング(DISC 3)は見ていなかったんで、原稿…