実相寺昭雄展

 書こうと思って書きそびれていた記事。四ヶ月も経過してしまった。記事の日付は訪れた日になっているが、実際に書いたのは大晦日。

 夏に川崎市民ミュージアムで「実相寺昭雄展」が開催されていて、行こう行こうと思っていて結局行ったのが八月の終わり。行ったときはまだまだ暑い盛りで、書いているのが冬になってしまった今、時間が経つのは早いものだと実感させられる。

 さて、市民ミュージアムは名前も場所も知っていたが訪れたのは今回が初めて。思ったより大きく、小ぎれいな建物だった。わかりにくいところに設置されている入場券売機で入場券を買い、「実相寺昭雄展」に入る。既に報道などで知っていたが、入り口では等身大(?)のジャミラがお出迎え。テレビや雑誌で何度も見てきたが、実物を目前にするとかなり怖い形相であることを実感させられる。その反対側の壁には数メートルに及ぶ実相寺監督の歩みが記されたパネルを掲示。もちろん隅から隅までくまなく読んだ。

 その先は間仕切りでクネクネと作られた順路に沿って進む。特にメモなど取らなかったので今となっては、細かいところまでは覚えていないが、想像を遥かに超えた大量の展示品の数々に圧倒されたことは忘れない。印象に残ったのは、水彩画に一筆添えられた原画の数々。確か何かの雑誌で連載していたもののはずだが、絵の上手さと添えられた一言が実に意味深で、これを纏めて本として出版してくれないものだろうかと思った(それとももうあるのかな)。
 実相寺監督は鉄道が好きだったこともあって、鉄道関係のものが結構多かった。しかも京急ものが多く、それには驚かされた。先の水彩画も京急の絵が二回も登場したり、実相寺監督の机を再現した上に所狭しと並べられたグッズの中には、京急カレンダーや 1500 形の下敷き、「めざましどけいきゅう」など。

 まあ、そんなこんなで一日いても飽きないくらいの内容で、とても満足。常設展示じゃないのが勿体ないくらいだ。残念ながら来ることが出来なかった特撮の師匠へお土産を買い、後ろ髪を引かれる思いで帰路についた。

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All or nothing.
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