祐巳と瞳子の続きが……と期待したら、短編集で一服って所ですか。もっと出ている気がしていたけれど、短編集はまだ 3 冊目なんですね。
毎度ながらこういった番外的なエピソードにもメインの登場人物や過去の登場人物を絡めてくるのは、このシリーズの特徴のひとつ。しかもかなり前のエピソードと少しだけリンクさせたりとか、読者の記憶力を試してますね。作中ではまだ 1 年半程度しか経過していないけれど、こっちの世界ではもう何年も経過してるから、自分みたいに記憶力の弱い人間は 100% 楽しめていなくて、ちょっともったいない気分になったり。
やっと江利子が令を姉妹にしたエピソードが出てきましたけど(コバルトにはかなり前に掲載されていたようですが)、これも蓉子が祥子を姉妹にした話と時間軸は同じみたいだし。このエピソードは印象に残っているのだけれど、細かいところまでは覚えていないんですよね、ちょっと読み返してみませんと。
次は秋頃でしょうか。祐巳が瞳子にロザリオを渡すのは、当然ながらまた一騒動も二騒動もあることは想像に難くないわけで。楽しみに待ちたいと思います。