コミケの未来

 「米澤嘉博の代表の退任と新しい共同代表の就任について」 (comiket official)

 寝耳に水。コミケの代表が代わってしまったらしい。考えてみれば自分がコミケに参加してから十数年経つわけで、逆に考えると今まで米澤体制のままだったのが不思議なことだったのかも知れない。
 気になるのは、リリースにある「予断を許さない病状」。病気はプライベートなことだから、余計な詮索はしたくないが、「予断を許さない」というのはやはり引っかかる。

 新体制は 3 人の共同代表体制になるらしいが、これもやむを得ない措置だったのだろう。コミケの代表は何十年と米澤さんだったわけで、自分の中ではコミケの代表は米澤さん以外には考えられない。殆どの参加者に「米澤さん以外が代表になるとしたら誰?」と質問しても、おそらく明確な答えは返ってこないのではないだろうか。

 今一度「コミケとは何か」と自問自答してみる。出てきた答えは「何でもあり(もちろんルール内)の、同じ趣味を持った人たちが一堂に会する、年に 2 回のお祭り」。自分は特に「何でもあり」という理念に惹かれている。ただし、その「何でもあり」故に巨大化しすぎてしまった弊害はあると思う。
 新体制でもその理念は引き継がれるであろうが、いつまでもそうであるという保障はない。そうなったとき、コミケはどうなるのであろう。今までの理念のコミケが終わって、また別の理念のコミケとして継続するのか、それともコミケ自体が無くなってしまうのか。

 自分はこともあろうにコミケでパニック障害を発症した。今でもそれは治らない。それでもコミケにははいつくばって参加している。冗談で「コミケなんか無くなればいいのに」なんて言ったりしているけど、それが本心だったら、とっくに参加は見限っているだろう。

 そうまでして参加しているコミケだ。やはり出来る限り現状の理念のまま続いていって欲しい。ただし、自分の考えているコミケでなくなったとき、参加は見送るだろう。

ida について

All or nothing.
カテゴリー: books パーマリンク