昨年末のライブでのこと。そこで知り合った人と話していて「I’ve では誰が好きですか?」と質問されたので、「やっぱり高瀬さんですね」と答えると、「KOTOKO さんとか、川田さんって答えないところがすごいですね!」と言われた。

 そうか、俺にとって I’ve ってのは音楽を作る人たちという観念があるけど、最近ファンになった人は歌い手からファンになるから曲を作ってる人には興味は湧かないと言うことか。
 まあ、普通に考えればテレビやラジオで流れている曲だって、大半の人にとっては誰が歌っているかが重要なのであって、誰が詞や曲を書いているとか、編曲は誰だとかなんて関係ないわけだし。

 一昨年に出した E.S.F の小冊子にこの点についてのコラムを書いたんだけど、元々 I’ve ってボーカル固定じゃなくて曲が売りだったから、この時代からのファンにとってはこれが当たり前だと思っていたんだけど、さすがに今のファンは違うみたいだ。
 あまりジェネレーションギャップとかいう事は意識したくはないんだが、最近 I’ve 関係で知り合う人が一回り以上離れていたりすると、自分も年を取ったもんだなあとか思ってしまう。まあ、中身はガキのまま変わっていないんだけどね。
 でもそういう人たちと話して意見を聞けるというのは自分にとってすごく新鮮なことだし、先の中坪さんのインタビューで氏が言っていた、若い人から色々教わるのも新鮮だということがわかる気がする。

 さて、本題のコミケで発売された『I’ve MANIA Tracks Vol.I』だけど、アルバムとしては発表しにくい曲を集めたとのことで、正直今のファンにはどう受け止められるか不安だという話も。
 自分は普段から気に入っている曲は新旧別け隔て無く聴いているのでそういう意識は全くないのだが、最近 KOTOKO や川田まみといったアニメソングから入ったファンはこの頃の曲を聴いてどう感じるかちょっと興味がある部分ではある。

 この頃の曲ってまだやりたいことが出来ているし、メロディもアレンジも至ってシンプルでとても聴きやすいんだよね。ゴテゴテで音が沢山鳴っていないとアレンジとしてダメかというとそうではなくて、やはり聴きやすさということは重要なファクターだし、やっぱり自分はこの頃の曲が好きだ。色々あって大変なのはわかるけど。

 アレンジは時代を反映するけど、メロディーに新旧はないって中坪さんは言っていたけれど、ホントその通りって感じかな。さすがに長年音楽やっている人は言葉の重みが違うと思った。