すさむ心

 昨日の出来事。

 買い物をしようと家の門を出ようとしてら、自転車が目の前を通り過ぎた。後部の荷台には子供用の座席が付いていて子供が乗っていた。

 俺はコンビニへ向かうべく身体の向きを変える。視界には過ぎ去った自転車。その子供は後ろを振り返って笑顔で俺に向かって手を振っていた。男女の判別が付かないくらいだったから、それくらいの小さな子供。
 果たして俺は笑顔で手を振り返すことは出来なかった。同時に瞬間的に「何か裏があるのでは」という考えが頭の中をよぎった。

 そんな小さい子供に表も裏も何もあったものではない。いつからそんな風になってしまったんだろう。少し自分が情けなくて悲しくなった。

 まだまだ世の中捨てたものではない、次は笑顔で手を振り返そう。

ida について

All or nothing.
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